台湾旅行に来て一番びっくりするのはバイクの量ではないでしょうか。台湾では移動に便利なバイクや車を利用する人がたくさんいます。
日本でもシェアサイクルが普及してきていますが、台湾ではバイクやカーシェアが数年前から普及し始めました。しかもアプリでどこにレンタルできるバイクや車があるのか探せ、返却時も指定の場所に返却する必要がありません。基本的に、最初の6分は固定で支払い金額が決まっており、7分目からは1分ごとに料金が加算されていきます。
利用者調査
使用経験
2020年の調査では台湾の約2割の人がこのバイク・カーシェアリングを使用した経験があります。
使用経験者の割合が少ない理由として、本サービスが開始されてから日が浅いこと、またサービスが提供されているエリアが限られていることが考えられます。
参照サイト:https://www.eprice.com.tw/life/talk/9/5443420/1/
バイクシェアリングを選ぶ理由
バイクシェアリングサービスを提供している「WeMo」の調査では、台湾人がどの交通機関を利用するか検討する際、以下の3点を重視する調査結果が出ています。
1.利便性
2.移動時間をコントロールできるか
3.使用料・維持費が低い
さらに、その中でもバイクシェアリングを選ぶ理由として、
1.車体の安全性
2.安心で保障があること
3.バイクを探す時やレンタルするのが簡単であること
以上3点を重視すると答えています。
利用者年齢層
バイクシェアリングサービスの利用者の特徴として、7割が18~34歳の若者であることがわかっています。
参照サイト:https://tw.appledaily.com/gadget/20200314/P7SC45GL72IESX5FOYJJ7ZWOIM/
主な台湾のバイクや車のシェアリングサービス企業
現在、サービスを提供している会社のほとんどが台湾北部(台北市・新北市)やその他大都市に集約していてます。その中でも台湾で有名な企業をご紹介します。
1.WeMo Scooter
https://www.wemoscooter.com
台湾で最も街で見かけるのがこのWeMoです。現在は台北市、新北市、高雄市で展開しており、一番バイクの提供台数が多いことが特徴です。また、他のサービスと異なり、月額料金や24歳以下の方向けの低価格料金プランなど様々なプランを提供している特徴があります。
2.GoShare
https://www.ridegoshare.com/tw/
台湾で人気の電動バイク「Gogoro」が手掛けるバイクシェアリングサービス。住友商事と提携し、沖縄県石垣島でもサービスを展開しています。また、レンタルできるバイクはGogoroなので、ブランドイメージも良く、特に若者に支持されています。
3.iRent
レンタカーサイト
https://www.easyrent.com.tw/irent/web/index.shtml
レンタルバイクサイト
https://www.easyrent.com.tw/UPLOAD/event/108event/1917/index.html
唯一、バイクとカーシェアリング両方を手がけるiRent。元々レンタカー事業を手がける企業「和運租車」が始めたサービス。一日レンタル料金の上限額があるところや他の会社と比較して料金が少し安いところが特徴です。
まとめ
台湾では都市でもまだ公共交通機関が行き届いていない場所が多々あり、そう行った場所へ行くのに分毎に借りれるバイクは若者を中心に需要があるようです。
しかし、駐車違反の場所に駐車した場合や故意にシェアカーやバイクを破壊した場合、その賠償や規定違反の責任問題が発生するほか、このようなマイナス要素はシェアリングサービスの利点を壊しかねない可能性があります。
また、破損させてしまったことに気づかずそのまま次々と他の人がレンタルしてしまう、レンタルし終わったにもかかわらずアプリ上ではレンタル中になっているなど解決しなければならない課題もまだ残されています。
以前、台湾では同様のシェアリングサイクルサービス「obike」がシンガポールから参入しましたが、自転車の違法駐車が違法廃棄、自転車の整備不備等様々な問題が発生し、普及には至りませんでした。
さらに台湾では上記3社以外にもバイク・カーシェアリングを提供する企業があり、中国のシェアリングサイクルのように供給過多にならないか、疑問視する声も上がっています。
とはいえ、カー・バイクシェアリングサービスは従来のレンタルカー・バイク業界に一石を投じたのは確かであり、今後の動向に注目したいサービスの一つです。